牧場で働くaochanの生活をリアルに配信



平成26年4月を迎えます。
黒部での生活が4年目に突入します。


2011/02/26

牛の餌

牛の胃袋、餌の勉強をしています。

乳牛の餌は、多くのち密な設計を必要とします。
餌の栄養素とそれらの給与量だけでは無く、飼料の物理性、消化性、分解速度など多岐にわたります。これらは、牛の胃が4つあり、特に第一胃といわれるルーメンの持つ機能に加え、そこに存在する多くの微生物を上手く利用しなくてはならないからです。
乳牛の改良に伴って、牛乳の生産性は近年大きく向上しました。わたしは、その変化の過程を牛を飼いながら体感したわけではありませんが、この20年で、牛はガラッと変化し、餌の設計もち密になりました。
酪農家の重要な仕事は「繁殖」、そして「搾乳」です。それらを支える部分に「飼料設計」があります。繁殖も、牛乳の生産も、バランスのとれた、牛にとって良い餌をしっかり食べさせる事で成り立ちます。

タンパクに関しては
CP(粗タンパク)はUIP(非分解性タンパク)40%、DIP(分解性タンパク)60%(内SIPを30%)。
エネルギーに関しては
NDF50%(内75%は粗飼料より)、糖・でんぷんなどを50%。

こういった事を考慮しながら、牛が食べきれる範囲の中で、
多くの餌を組み合わせながら、必要な栄養素を、ルーメン微生物を意識しながら充足させていきます。何より食べなくては話にならない。単一のものばかり給与していては、200種を超えるルーメン内の微生物に偏りが出始める。などなどなど。書き始めたらめんどくさくなるようなほど考慮する事がたくさん。

なにより、いくら机の上で完璧な計算をしたつもりでも、牛を飼っている地域によっては手に入らない餌も有る、価格が高すぎる餌もある。現物を見たり、成分分析をしたら、見当違いの品物だったりもする。その逆もしかり。なにより、牛に給与して、牛の反応が想定と違うなんてことは、何処の牧場でもある事。

人間もそうですが、食べものが一番難しいんです。

もっともっと、勉強しなくては。牛のために。マイペースですが頑張ります。
在籍した新潟大学農学部付属農場で大変お世話になった牛たち

2011/02/22

牛群移動

牛群の移動をしましたー!今いる牧場は、大きく2つの牛舎から成ります。下段に育成牛舎。上段に搾乳&乾乳&育成後期の牛舎。今日は、牛群移動の中でも大がかりな、下段の牛舎から上段の牛舎への牛の移動。道の雪も無くなり、天気が良いので、一気に9頭を移動させました。今回の移動は凄くスムーズ。9頭がバラける事無く、1群でサッと移動してくれましたー!楽しかった(笑)
上の牛舎へ向かう牛と人

2011/02/18

2/16 飼料会社&牧場研修

午前中に東日本くみあい飼料株式会社、午後は吉田さんの牧場に行って色々と話を伺ってきました。
発酵TMRの工場は、凄くシンプルで単純な作りだった。あと、案内してくれた望月さんの話を聞いたり、質問をしてみたりした感触では、発酵TMRを牛に給与した際の牛の反応、飼料の性質は、これまで勉強してきた内容で間違っていないようだった。となると、発酵TMRのデメリットって言うのは、まずは「価格」。これもとらえ方次第。飼養設計、飼料の調整技術、労力、設備を持ち合わせている牧場からすれば、タダ高い餌になってしまうかもしれない。あとは、「完成に時間がかかる」って言ったところくらい。でも、飼養設計、給与状況から見て、現状ほぼ完成された製品を作っている工場であれば、そのデメリットは無視できると感じる。
メリットは、人それぞれ捉え方に特に差が出てくるところなので省略。私は、「乳酸発酵」が最大の武器だと感じている。それは、嗜好性、消化率、ルーメン安定、省力化、耐貯蔵といったことに繋がると思う。一口500kgのロールを短期間に使いきれる小規模~中規模の牧場にはもってこいじゃないかなぁ。

吉田さんの牧場に行ったのは2回目。1回目は、牧場は見せてもらえたけど、色々と話を伺う時間も無くて、牛舎を見せてもらった程度。今回はリベンジでした。でも、話をうかがえたのが今回で良かったと思う。発酵バーンの問題点、課題を包み隠さずお話していただけました。一番はやはり「環境性乳房炎」。気候の変化で、ベッド管理を細やかに変化させて対応しないといけないと感じます。気温、湿度。大きな要因になると思います。菌は水で移動する事。これが解決への糸口ではないか?と感じます。個人的には、籾殻が容易に手に入る環境で有れば、籾殻の使用が成果を上げるのではないか?と考えています。籾殻のもつ非吸水性、あと種子を被覆している物質である事を考えれば、ベッド管理に効果を上げると思う。とくに発酵バーンの場合。試すチャンスが無いからまだまだ頭の中の妄想。是非とも試してみたい。

こういう研修の最大の利点は人に出会える事だと思う。
くみあい飼料の望月さんも、吉田さんもとても凄い人だ。人間的にもとても素晴らしい。
見習いたいなぁー。
くみあい飼料の藏場さんとは、地元ローカルトークが出来て楽しかった!長く話は出来なかったけど、とても気さくだけど真面目な方で、これからも色々と話をしてみたいと感じた。
で、最後に、研修を企画してくれて1日連れ回してくれた農協の内山さんにはとにかく感謝!私のくだらない話を聞いてくれてありがとうございました♪楽しく1日を過ごせました!

発酵TMR製造の最終工程

2011/02/17

アスレチック中沢

今朝、こんなものを目にしました。「アスレチック中沢」。
。。。。。。。。。。。
たぶん「プラスチック中沢」が正解。
3度見した挙句、眼鏡ふいて目も擦ったけどこれは「アスレチック」と書いてあると思います。
アスレチック 中沢

2/14 池の平スキー場

14日に池の平スキー場に行ってきました。初心者&初級者『美女』ボーダーをスパルタ教育してきました。幸い天気にも恵まれて、楽しく練習出来ましたー。初心者の上達のスピードは凄い。伸びしろだけじゃなくて、一本一本考えて滑ってるからなんだろうなーと初心に帰る。
ターンのコツを教えながら、滑りを眺めながら、何故か私が酪農に取りつかれた時の事を思い出す。どんな足取りでココまで来たのか・・・。と、ボードと全く関係ない事を考えつつも、目の前の二人の成長を楽しく眺めていました。
こけまくって、最後の方にはケツが割れるだの、桑実胚だの、北半球だの、カエルだのなんだのって盛り上がってました。生物が得意な人は上の単語の意味はすぐにわかると思います。さすが農学部女子。なにはともあれ、楽しめたみたいで良かった!
逆光ガールズ。あっという間に上達しました!

2011/02/13

2/12 アルツ磐梯

福島県のアルツ磐梯スキー場まで行ってきました!誘ってくれた先輩方に感謝!今回はキヨミさん、ハルカさん、まっちゃん、そうくんと私の5人でまったり滑ってきました!1月はひたすら競技スキー部の強者スキーヤーとガンガン滑っていましたが、ここにきてようやくボード仲間と滑る事が出来ました!この日のアルツはサラッサラのドパウダー!そこらじゅうでパウダーランして、ツリーランして面白かった~!今回のメンバーはパークメンバーではないけれど、午後に1時間程パークに付き合ってもらえて、最後の方はビデオも撮ってもらった。でも、ビデオ撮るまでは、スリーとか調子よく回ってたのに、撮影入ると緊張の所為か良いときのエアーからかけ離れてしまう始末。変に力んでんだと思います。クソウ。
キヨミサン、ハルカさん、まっちゃん[new]、そうくん[new]一緒に滑ってくれてありがとうございましたー!そうくんのまっちゃんへの必殺技を見逃した事だけが悔やまれます(笑)その後の話の盛り上がり方から大体イメージは出来てますけどね♪また、一緒に滑る機会があれば是非!



撮影始まってから回転がブレーキするし、軸ずれる。ダサいよー。
踏み切りとかけのタイミングに問題アリ。あと、リラックスしてない。




メロンだか、トゥイークだか。中間みたいな。右手が上手くいくときと違うんだよなーと確認。

かまくら

連休初日に、牧場へ子供が4人もきました。かまくらを作るぞと張り切って雪山を掘りに外へ飛び出した子供たち。少ししてから様子を見に行くと、そこには、途中まで掘削が進むも、かまくらとは言い難い窪みとスコップしかありませんでした。締まった雪の山は、子供の力で掘削するには硬く、しかも根気のいる作業。かまくら作りを途中でやめてソリ遊びをしに山へ。その無残な雪山と、投げ捨てられたスコップを見て、私の遊び心に火が付きました。
 子供4人が楽々入れる、しかもベンチ式のいすも完備、食器を置く棚まで出来た優れ物。入口
先には中から掘り出した雪を壁にして、風が直接入り込むのを防ぐ。こうしてできた、掘り込み式のかまくらは子供たちに大好評。夜ごはん、翌日のお昼御飯もココで食べてくれたそうな!楽しんでくれてありがとう。
大人も楽々座れます。青沼作かまくら。

2011/02/11

ワックス

ボードにワックスをかけました。2週間でかなりの本数をパークで過ごしたので、滑走面に、傷、錆、オイルなどいろんなモノがついて可愛そうな状態に。最近の雪質も変わってきて板の走りも悪くなってきたので、とりあえず今回はクリーニングだけしました。滑走ワックスはまだ塗らなくても十分走るはずと思っています。
ワックスにもいろんな種類がありますが、私はホットワックス派です。お金も手間もかかる方法ですが、やっぱり板には一番優しいワックス方法だと思います。SMプレイっぽいですけどね。
今回行ったクリーニング方法は

①ブロンズブラシで軽く滑走面をブラッシングして荒いゴミを掻きだし取り除く
②熱したアイロンでワックスを溶かして板に落とし、アイロンで均等に熱をかけてワックス塗布
③ワックスが冷えて固まるまでちょっとツイッターでもして待つ
④スクレーパーでワックスをはぎ取る
⑤ボアブラシでストラクチャーや傷の中のワックスを掻きだす
⑥ナイロンブラシで滑走面をブラッシング(仕上げ)
⑦滑走面に残ったワックスの屑を取り除く

以上。

滑走ワックスを塗る時は、この後に、滑走ワックスを塗ってしみ込ませる。
数時間~1日置いたのち、同じように剥がすって感じ。
今回はココまではやりません。春になって本当に板が走らなくなったら塗ります。
滑走ワックス・・・高いので。

にしても、RideのDH LiからElanに履き替えてから調子が良い気がする。
自分の体重に合ってる気がする。トーションの具合も、ハイスピード時のバタつきの無さも凄く良い。軽い板だとは思えない安定感。ウッドコアが良い仕事してんだろうなぁ。

ワックスをしているといろんな事を考える良い時間になります。
自分の滑りの現状、次目指すトリックの感覚的じゃない理論的な部分、板に付いた傷との対話、ボードだけじゃなくて仕事の段取り、勉強の進め方、未来の事、過去の事、人間関係などなどなどなど。多くの事に凄く集中して、真剣に向き合えます。なんか不思議。
大学でクロスカントリースキーを始めてインカレ3部だけど初心者ながらポイントゲットするまで、何回行ったかわからないホットワックス。身体にしみついてます。この時間が、自分を成長させます。個人的には大好きな時間。やめらんない。

ワックス道具と板。板には無数の擦り傷が白く見えます。Boxやレールによるもの。可愛そう。


ワックス後の板。汚れもとれて綺麗に!乾燥していた滑走面にも光沢が出て傷も目立たなくなりました。
板の黒い部分の深い光沢に萌え。


2011/02/09

パンク修理

2tダンプのタイヤの空気が抜けるので、タイヤをホイールから取り外して、中のチューブに穴が開いていないかを確認しました。そしたら、案の上穴が。チューブの痛み方から、タイヤとチューブの間に何かしらのゴミが入っていて、それが原因でチューブに穴が開いた模様。タイヤには釘などが刺さっているのは確認できなかったので、恐らく先の原因が濃厚。実際に、タイヤからチューブを取り外したら、タイヤの中に結構ゴミが見られた。チューブをリペアして、タイヤの中を綺麗にエアーで吹いてから再装着。その後、籾殻の回収に2往復したけど、今のところ空気圧に異常無し。ふむ。とりあえず良かったー!
問題のタイヤ、そしてタイヤを解体する道具達。

手始めにホイールのリムって呼ばれるパーツとタイヤを引き離します

ホイールのリムをホイールから取り外します

で、解体するとこんな感じ。

原因の穴。チューブに傷も出来ているので、釘では無いと想像出来る。

2011/02/04

繁殖管理

乳牛の繁殖管理は酪農業においてとても重要な部分です。その繁殖管理を助けるものとして、牛群情報とその現状、結果を示すデータです。今いる牧場に来て、一番最初に行ったのが、牛群情報の整理とデータ化。今、このデータファイルへの記帳をもっと簡便にして、より内容を整理された状態で表示出来るように、そして牧場の半年先の収入予測が自動で行えるように改良を始めました。うーん。Excel関数はパズルだー。
自動で3代先の父親の種まで検索も出来るよ!

スノーモービル

牧場の社長と先輩の趣味はスノーモービル。今日も整備した後のモービルにまたがって林の中を走ったり、畑の中をかっとばしたりして遊んでました!雪国ならではの趣味ですね。スノーモービルはその車体だけじゃなくて、維持にも結構お金がかかるので、私には無理ですが、たまーーーーに借りて乗せてもらうとすごく楽しいです。今日は撮影担当で、色々見て楽しませてもらいました!
林から帰ってきた先輩

畑から土手を駆け上がってジャンプするシャチョー!

ライナー交換

ライナー交換をしました!
乳牛の搾乳は、ほぼ搾乳器を使って行われていると思いますが、その搾乳器に使われているライナーと呼ばれる消耗品パーツの交換です。私が居る牧場はBouMaticの6頭ダブルのミルキングパーラーです。ですので、12ユニット分、計4x12=48個のライナー交換になります。牧場に来て、初めてこのライナー交換をしたときは、本当に力がいるし、コツもあって難しくて6ユニット交換するだけで3時間弱かかたのを思いだします。しかし、今回は12ユニットを1時間で交換できました。どんな経験も蓄積される。出来なくても、遅くても、効果的な思考と並行させて行動することで後々にはココまで進化する。自分も、周囲もびっくりのスピードでのライナー交換でした!
これで1ユニット分。一番右の黒いのが新品ライナー。

2011/02/03

P-Can@Kijimadaira Ski Field

本日の木島平スキー場はおよそ1カ月ぶりの快晴!まさにピーカンです!
センタークワッドリフト降り口からの景色は最高!人も居ない(苦笑)

2011/02/02

農業技術検定3級「合格」

12月に農業技術検定を受けてきました。2級を受けたかったんですが、長野県会場では2級の実施が無かったので、渋々3級を受験してきました。3級の受験という事で、一気にモチベーションが下がって、勉強時間0分で検定に臨んでしまいました。が、「合格」。74点でした。合格ラインが60点なのでフツーに合格です。今回の検定の平均得点が59.5点との事。単純に計算すると、半分が不合格。なにはともあれ合格して良かったです!

2011/02/01

パーク情報@木島平スキー場

昼休みに木島平スキー場へ行ってきました。現在のパーク状況の一部をお知らせーします。
リフトから写真を撮ったので、大きさとか、高さとか全然わからんと思いますが、私もガッツリ練習したかったので悪しからず。ジブ系はどれも入り易いです。キッカーも初、中、上級者いずれのレベルにも対応可能なサイズがあって、様々なレベルが混ざったグループが一緒に楽しめると思います!いいねぇー木島平。個人的には大好きです。誘っても誰も来てくんないけど(笑)
ダウンナローBox(パーク下方)


ウォール+ドラム缶or丸レール(パーク中央付近)

見にくいけど、目測5mキッカー。(パーク上方)

 
5mからの2択。目測8mキッカー。もう1択は角レール(パーク上方)

この他にも、パーク上方に2mポコジャンの2連。3mポコジャン。
中央付近にスパイン、丸レール。
下方にワイドBoxがございました。