発酵TMRの工場は、凄くシンプルで単純な作りだった。あと、案内してくれた望月さんの話を聞いたり、質問をしてみたりした感触では、発酵TMRを牛に給与した際の牛の反応、飼料の性質は、これまで勉強してきた内容で間違っていないようだった。となると、発酵TMRのデメリットって言うのは、まずは「価格」。これもとらえ方次第。飼養設計、飼料の調整技術、労力、設備を持ち合わせている牧場からすれば、タダ高い餌になってしまうかもしれない。あとは、「完成に時間がかかる」って言ったところくらい。でも、飼養設計、給与状況から見て、現状ほぼ完成された製品を作っている工場であれば、そのデメリットは無視できると感じる。
メリットは、人それぞれ捉え方に特に差が出てくるところなので省略。私は、「乳酸発酵」が最大の武器だと感じている。それは、嗜好性、消化率、ルーメン安定、省力化、耐貯蔵といったことに繋がると思う。一口500kgのロールを短期間に使いきれる小規模~中規模の牧場にはもってこいじゃないかなぁ。
吉田さんの牧場に行ったのは2回目。1回目は、牧場は見せてもらえたけど、色々と話を伺う時間も無くて、牛舎を見せてもらった程度。今回はリベンジでした。でも、話をうかがえたのが今回で良かったと思う。発酵バーンの問題点、課題を包み隠さずお話していただけました。一番はやはり「環境性乳房炎」。気候の変化で、ベッド管理を細やかに変化させて対応しないといけないと感じます。気温、湿度。大きな要因になると思います。菌は水で移動する事。これが解決への糸口ではないか?と感じます。個人的には、籾殻が容易に手に入る環境で有れば、籾殻の使用が成果を上げるのではないか?と考えています。籾殻のもつ非吸水性、あと種子を被覆している物質である事を考えれば、ベッド管理に効果を上げると思う。とくに発酵バーンの場合。試すチャンスが無いからまだまだ頭の中の妄想。是非とも試してみたい。
こういう研修の最大の利点は人に出会える事だと思う。
くみあい飼料の望月さんも、吉田さんもとても凄い人だ。人間的にもとても素晴らしい。
見習いたいなぁー。
くみあい飼料の藏場さんとは、地元ローカルトークが出来て楽しかった!長く話は出来なかったけど、とても気さくだけど真面目な方で、これからも色々と話をしてみたいと感じた。
で、最後に、研修を企画してくれて1日連れ回してくれた農協の内山さんにはとにかく感謝!私のくだらない話を聞いてくれてありがとうございました♪楽しく1日を過ごせました!
発酵TMR製造の最終工程 |
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