なので、必死になって情報を集めているのですが、このシステムが始まったのはミネソタ州で2000年に入ってから。マダマダ新しい管理技術の為、情報が少ないのです。
日本ではフリーバーンやルーズバーンは知名度がそこそこありますが、コンポストバーンは「何それ?」的な感じです。
コンポストバーンは一見「フリーバーン」の様ですが、決定的な違いは積極的にベッドに空気を入れて発酵を促すという事だと思います。
そのため、20~25cmの深さで2回/dayの撹拌作業が必要です。これにより、ベッド表面の糞を撹拌し、ベッド表面を適切な状態に保つことができます。また、積極的な発酵作業により、ベッドが発熱し、含んだ水分を空気中に発散する能力にも長けています。そしてベッドの状況を見ながら、適宜敷料を追加投入していきます。
こうすることで、堆肥舎に要する面積と堆肥化作業時間を削減することができます。
また、牛の行動を制限する要因がフリーストールに比べ少なくなり、豊富な敷料の影響で、牛の事故の減少、発情の明瞭化、足腰の強化、生産寿命の長期化が実績として記録されています。
ただ、ベッドを発酵させるので、発生するガスなどを、効率よく換気するために天井を高くとる事が重要。また、ベッドの水分増加を回避するために、水槽の取り付け位置にも配慮が必要で、敷料も籾殻などでは無く、吸水性のあるオガクズやよく発酵させた戻し堆肥等を用いる事が重要になってきます。
んで、英語の論文に牛舎の構造例が記されてあったので解読してメモした。ちなみに100頭飼いの場合の寸法になります。これでいくと、牛舎の間口は最低18mくらいいりそうです。が、これだけの頭数を飼うのに飼槽幅が2mは狭い気がします。20mを超える間口を得るのが難しい場合は、長さを長くすることで対応出来ます。ただしその場合は、ベッドと飼槽を行き来する通路の数を増やしたり、水槽の量を増やす事が重要になってくると思います。そして、この構造を見ていて思ったのは、飼槽の長さ61mは100頭の牛相手には狭いのではないかと感じました。あと、ベッドと飼槽を分けるコンクリの壁の必要性についても考えます。これは管理の上で、重要な要素になると思うので、入念に考えていきたいと思いました。
ただ、休息エリアの必要面積7.4㎡/頭は参考になります。広く保っている牛舎でも10㎡/頭だそうです。
コンポストバーン牛舎構造例 |
いくらかかるか判って言ってます?その他、トラクター、ミキサー、搾乳施設、育成舎、ダンプ、んーまだあると思いますが、、、、、現実1億ぐらいかかっちゃうかもよ。
返信削除→ kazuさん
返信削除一緒に考えていただいてありがとうございます!
おそらく、kazuさんがおっしゃっているのは、100頭牛舎の場合の話かと思います。
私の書き方が下手くそな所為だと思いますが、今回の記事は私が起業する場合の経営規模ではなく、今呼んでいる英字論文の読解結果を記しています。
この論文によると、1頭当たりの牛舎建設コストは$625~1750(¥52,000~147,000)との報告でした(牛舎ののみ価格)。ただ、アメリカと日本の建築にかける人件費等にはかなり開きが想像されるので、1ドル84円で換算しましたが、100円くらいで見ておくのが比較的安全かと思います。もっと、言えば生コン代や鉄骨の値段などから設計図と照らし合わせて見積もりだすのが一番ですが、現段階ではそこまでまだ達していません。
ですので、仮にザット100頭で計算して見ると、
搾乳牛舎で17,500,000円。
乳牛導入で60,000,000円。
8頭ダブルパーラーで40,000,000円。
哺乳ロボットで5,000,000円。
育成牛舎で12,000,000円。
作業機等で35,000,000円。
初期運転資金15,000,000円。
っていう感じになると思うので、
ざっと二億かかっちゃいますね(笑)
俺には無理です。